2021/02/25 13:44
歯の一生と私達の健康寿命について
歯の一生と私達の健康寿命について
こんにちは!角田真太郎です。
今日は歯の一生についてお話ししようと思います。
永久歯は6歳頃から萌出してきます。
現在日本の健康寿命は80歳を超えている為、約75年はご自身の永久歯と一緒に過ごすことになります。
歯は虫歯菌や歯周病菌などの細菌と、食いしばりや歯ぎしりなどの力で消耗しながら私達の生活を支えてくれます。
歯の一生はこうした歯に対するリスクと私達の健康寿命が終わりを迎えるまでの追いかけっこになります。
歯の治療の目的の一つは、この追いかけっこで歯の延命をすることで健康寿命を豊かにすることです。
今回は歯のリスクの中で虫歯にフォーカスしてお話しします。
虫歯は歯の表面から歯が溶けていく病気です。
虫歯の治療では歯が溶けてしまったままにするリスクと歯を削って人工物を
入れるデメリットを天秤にかけて治療します。
具体的に歯を削って人工物(被せ物や詰め物)を入れるデメリットとしてはどんなに綺麗な人工物を装着しても人工物にも寿命があると言うことです。
保険適応のメタルやプラスチックの被せ物や詰め物では10年間で人工物の生存率がおよそ60%と言われてます。
つまり約4割が10年くらいで人工物にトラブルがあるわけです。
この治療の繰り返しをすると図にあるように5〜6回の治療をして歯の寿命を迎えることになります。
年齢で言うと60歳くらいで歯を抜いてどうしましょうか?と言うのがよく目にする光景です。
この状況を回避する方法が3つあります。
①そもそも歯の治療が必要無いような取り組みをすること
(小さい頃から歯の知識をしっかりつけて大切に使うこと)
②歯の治療をする際はしっかり長持ちする治療を受けること
(良いものを長く大切に使う)
③歯は消耗していくものと考え、ケアをしっかりすること
(定期的なメインテナンスやマウスピースの装着など)
私がこうした知識を知ったのも歯科教育を大学で受けてからです。
少しでも多くの人に、早いうちから歯の大切さが伝わると嬉しいです!
2021/02/10 10:56
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