2020/09/24 09:04

小児歯科治療について

こんにちは。

副院長の角田真太郎です。

 

最近は検診があったからか小児の受診が増えております。

私は元々子供が大好きなので、病院に子供が沢山来てくださると大変嬉しい気持ちでいっぱいになります。

 

小児歯科は歯の治療の中でも非常に難しい治療になります。

それには次の3つの理由があります。

 

①その子が治療にどこまで協力出来るか、個人差があること

 

②乳歯自体が構造上、水分が多かったり神経が大きいなど治療自体が難しいこと

 

③麻酔やラバーダム防湿、歯の切削に伴う音やバキュームなど適切な治療を受ける為に乗り越えないといけないステップがいくつかあること

 

です。

こうした難しい要因から小児歯科にも専門医がいます。

専門医では専門性を生かして質の高い治療を提供しております。

 

では当院ではどのように小児歯科に取り組んでいるか?ですが、私は次のように考えております。

 

“小児歯科のゴールは永久歯を虫歯にしないで健全な歯列を完成させること”

 

その為にはまずは虫歯を作る原因や歯並びが悪くなる原因を排除することが重要です。

出来てしまった虫歯を専門医のようにキチンと治療することも非常に大切になりますが、まずはその原因にご家族と本人が向き合えるかが1番重要になります。

 

では、虫歯が出来てしまった子供に対してはどうか?ですが、

私は①と③の要件が満たされていない場合は応急処置以上の治療が出来ません。

正確には治療は出来るけどしっかりとした治療を提供出来ない可能性が高いです。

②に書いたように乳歯の治療は歯の構造上かなり難しい治療です。

このことを保護者の方に理解していただき、協力して頂くことが治療のスタートとなります。

 

当院の小児治療の流れは最初に歯科衛生士と虫歯の原因について保護者の方とご本人一緒に考えて貰いながら歯の治療のステップをトレーニングしていきます。

十分に治療出来る関係性を築いてから治療が開始となります。

 

その為、いきなり治療することが出来ない子も一定数います。

その場合は、

❶小児歯科専門医への紹介

❷全身麻酔での全顎治療の提案

❸当院での抑制下での治療

のどれかになります。

❸に関してはどうしても治療の質が下がってしまうのであまりお勧めしませんが痛みがある場合はこの方法を選択します。

 

長くなりましたがまとめになります。

小児歯科は非常に難しい治療なのでとにかく虫歯にしないことが重要です。

虫歯になってしまったら、その原因を見直し信頼関係を築いてから治療になります。

信頼関係が築けない場合は専門医や口腔外科への紹介になります。

治療の成功への鍵は保護者の協力とヤル気次第です。

 

とりあえずの治療はどの病院でもしてくれると思いますが、当院では自分の子供に安心して提供出来る治療を目指しております。

当院のスタッフも自分も子供はかくだ歯科でメインテナンスや治療をしています。

かほく市から少しでも虫歯の子供を減らすきっかけになれたら幸いです。

2020/09/19 10:39

サプライヤー(滅菌専門スタッフ)について

こんにちは。

副院長の角田真太郎です。

8月より新しい取り組みとして院内に滅菌専門部門を作りました。

そこで滅菌専門で働くスタッフ(サプライヤー)がいます。

 

当院では治療に使う全ての器具をサプライヤーが時間をかけて滅菌しております。

また、全ての器具の量を余分に準備しております。

これは器具の消耗を減らすのと時間をかけた滅菌を行う為です。

 

患者さんとは直接接することは無いお仕事ですが、サプライヤーがいる事でより安心安全の治療が提供できます。

 

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